スタッフコラム
新・五省
旧帝国海軍の江田島海軍兵学校において使用されていた「自戒のことば」がある。「五省」というもので、士官養成機関であった江田島海軍兵学校では、生徒に一日の終わりに、その日一日の自分の行動について自省自戒させ、明日の修養に備えさせていたという。
この「五省」を定めたのは当時の海軍学校校長・松下元少将で、その内容は、次のようになっている。
一、至誠に悖(もと)るなかりしか (自らの損得だけで判断していないか)
一、言行に恥づるなかりしか (他に不快感を与える言行をしていないか)
一、気力に缺(か)くるなかりしか (時代を切り開く志を見失っていないか)
一、努力に憾(うら)みなかりしか (他をあてにせず今日も工夫を加えたか)
一、不精に亘(わた)るなかりしか (もう少し真剣にできる事はなかったか)
終、感謝の事 (何があっても一日の終わりは感謝すること)
原文は、上から五項目までであるが、何かを学ぶには常に感謝の気持ちで謙虚にならないと吸収できないと考え、小生が最後の一項目を独自に付け加えており、原文には最後の一項目はない。また、括弧書きは、自分なりの解釈で、この気持ちで日々自分を振り返るようにしている。
小生は、上記を「新五省」として名刺の裏面に印刷し、弱い自分をできるだけ厳しく律することができればと思っている。
日常に流されてしまい、自分に甘くなることが多々ある。「五省」は、現在の海上自衛隊幹部候補生学校、第一術科学校で利用され、また、英訳された「五省」は米国アナポリス海軍兵学校でも利用されているようで、穴だらけの自分には一日に一度でも自分の行いを振り返る機会が必要だと考えている。少しでも「カイゼン」し、お客様に少しでも貢献したいものである。
by 吉川

